“分割払いで商品を購入する取引”ファイナンスリースについて解説します。

ファイナンスリースとは(その仕組み・概要)

机に置かれたパソコンのキーボードとマウス

 

事業活動において無くてはならないのがパソコンやプリンター、コピー機といった事務用機器類です。しかし、新品で揃えるとなるとたいへんコストがかかってしまいます。そんな時に助かるのが「ファイナンスリース」という取引です。
こちらでは、ファイナンスリースの仕組みと概要についてご紹介します。

 

ファイナンスリースってどんなもの?

事業を行ううえでは、パソコンやコピー機は今や必需品で、さらにインターネットやサーバー機を用意しないとビジネスが始まりません。
しかし、これらの事務用機器を一式揃えるとなると、大企業では数千万円、中小企業でも数百万規模の投資が必要になってきます。
当然事業資金がひっ迫してしまいますが、これを回避する上での便利な手段がファイナンスリースなのです。

 

ファイナンスリースとは、簡単に言うと“分割払いで商品を購入する取引”です。
例えば、コピー機を買う場合、売り手となるコピー機の製造メーカーからリース会社がこれを購入し、リース会社が借り手に分割払いで貸し与える、という図式になります。
ファイナンスリースにおいては、売り手、借り手、リース会社の三者が当事者となりますが、それぞれの当事者には、どんなメリットがあるのでしょうか。

 

記事:ファイナンスリースの資金調達としての側面

 

ファイナンスリースのメリット - 売り手にとって -

まず、商品を販売する製造メーカーにとって、取り扱うのが高額な事務用機器であると、販売代金を回収できるかというリスクが常に付き纏います。
しかし、ファイナンスリース取引であれば、取引相手が信用力の高いリース会社であり、ここから一括払いで販売代金を回収できるため、安心して商品を製造して販売することができるようになります。

 

ファイナンスリースのメリット - 借り手にとって -

次に、借り手側のメリットとしては、新品のコピー機を一括払いという資金リスクを負わずに、月々定額の分割払いで手元に置いて利用することができるようになる利点があります。
新品の事務用機器類を購入するためには、銀行で資金を調達する方法がありますが、創業直後の法人などは銀行融資の審査はとても厳しく、そのハードルは高くなります。
ファイナンスリースであれば、銀行ほどの厳しい審査を必要とせずにリース取引をすることができ、新品の事務用機器を利用することができるのです。
このように資金繰りに困っている状況では、ファイナンスリースという方法でコストを削減する以外にも、資金調達の方法をいくつか持っておくべきです。その選択肢の一つとして、「ファクタリング」が最近は重宝されています。ファイナンスリースとは性質が違うものの、その資金調達面でも利便性は注目すべき存在です。

 

ファイナンスリースのメリット - リース会社にとって -

リース会社にとっては、借り手に代わって製品を購入してそのまま貸し与えることで、製品の購入原価に金利、税金、保険料等を乗せたリース料を毎月安定的に手に入れることができるようになります。
仮に借り手が毎月のリース料を滞納した場合、一般的なファイナンスリースでは物件の所有権がリース会社にあるため、契約を解除して残りのリース料をまとめて請求するか、リース物件を回収して未回収の債権の回収に充てることができます。

 

このように、当事者それぞれにとってメリットがあるから、多くの企業で利用されているスキームとなっているのですね。

 

ファイナンスリースの種類

両手を広げる女性

ファイナンスリースについては、大きく二つの種類に分けることができます。
それは、所有権の帰属による違いであり、

 

  1. ①所有権移転ファイナンスリース
  2. ②所有権移転外ファイナンスリース

 

になります。
この違いは、次の3つの要件を充たすか否かになります。

 

  1. ①リース期間中か終了後のいずれかの時点で、リース物件の所有権が借り手に移る約定となっていること。
  2.  

  3. ②リース期間中か終了後のいずれかの時点で、リース物件を借り手が無償(タダ)同然の価格で買い取れる約定となっていること。
  4.  

  5. ③物件が借り手のためだけの特注品(汎用品ではないもの)のため、他者に売却やリースができない状態にあること。

 

この3つの要件を充たす場合は「所有権移転ファイナンスリース」、充たさない場合が「所有権移転外ファイナンスリース」となるのです。
例えば、特定の工場での生産のためにカスタマイズされた工作機械のように、リース期間が満了しても他者に売却できないようなものがあります。このような物件は、借り手が使うからこそ価値があるのであり、リース期間満了後は借り手に所有権を移してしまう方が合理的な訳です。

 

ファイナンスリースのその他の特徴

ファイナンスリース取引で手に入れたリース物件は、会計処理上「固定資産」として認識する必要があります。
なぜなら所有権の帰属はともかく、借り手が選び自由に使用する資産であるので、借り手の固定資産として償却資産税を負担することが合理的だからです。

 

ファイナンスリースの活用のポイント

最新のノートパソコン

ファイナンスリース取引は、事業を行ううえで必需品の事務用機器類を、最新のもので利用したい場合に手軽に活用できる手段です。
一方、最新の事務用機器にこだわらず中古物件でもOKであれば、リース料が安いオペレーションリース取引を選択する手もあります。

 

皆さまのビジネスニーズに合わせて、最適なリース取引を活用するにしましょう。

 

記事:ファイナンスリース対象となる物件とは?